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NO.65

 

緑黄色野菜のパワーを知ろう

'05. 5月号

 

緑黄色野菜について
人間の体は、毎日野菜を食べなくては正常に維持していくことができません。
とくに緑黄色野菜は人間の体にとって、重要な役割があります。
それは何かというと、ビタミン、ミネラル、食物繊維の供給源としての働きがあるからです。
人間の体内ではビタミンやミネラルを作り出すことはほとんどできませんが、
緑黄色野菜は自分でカロチンやビタミンCなどを合成することができます。
ミネラルは畑の土から吸収します。ビタミンやミネラルにはたくさんの種類がありそれぞれの役割がありますが、
主たる働きは、体内で行われるいるいろな代謝の調節をするということです。
緑黄色野菜には、カロチン(ビタミンA)、ビタミンB1、ビタミンB2、カルシウム、カリウム、鉄などが多く含まれています。
 
※カロチンは小腸の酵素の働きで体内に必要な分だけビタミンAに転換され吸収される。
   食物繊維の役割は、便秘の予防や大腸がんの予防、コレステロール低下作用、
   血圧上昇抑制効果、糖尿病の予防などがあります。 

 
緑黄色野菜の色素
トマトやニンジンなどの鮮やかな色にはリコピンやカロテノイドという色素があります。
体のサビを抑える働きがあり、発ガン物質を抑制する働きがあります。
さつまいもやブルーベリーなどの紫色は、アントシアニンという色素があります。
抗酸化作用や老化防止、肝機能の改善によいとされています。
ほうれん草やあしたば、ケールなどの緑色は、クロロフィルという色素があります。
発ガン物質を抑制する働きがあり、便通を整える、抗菌作用、抗酸化作用があります。

 
 

抗酸化物質
人間の体には加齢やストレス、喫煙、排気ガス、紫外線などにより「活性酸素」が過剰に発生し、
細胞を傷つけ酸化してしまうことによって老化や生活習慣病など様々な症状を引き起こしてしまいます。
緑黄色野菜には「SOD」という抗酸化成分が含まれているので
普段の食事から積極的に取り入れていきたいものです。しかしどうしても現代人に野菜は不足がち・・・
「SOD様作用食品」は抗酸化作用の強い食品ですので、日常的に取り入れて、健康を維持していきましょう。
 
 
おなじみの緑黄色野菜
ニンジン ニンジンの主成分「カロチン」は、体内で必要に応じてビタミンAに変換される。
粘膜を補強し免疫力を高める働き。ガン予防。
トマト 赤い色素「リコピン」に抗酸化作用がある。ガン細胞抑制効果があるとされる。
悪玉コレステロールの低下作用。カリウムも含まれ、体内のナトリウムと結合しナトリウムを排泄されるので高血圧予防の働きもある。
ブロッコリー レモンの約 2倍のビタミンCが含まれているので美肌によい。
ビタミンB1やB2、カリウム、なども豊富に含まれている。
胆汁の分泌を促して肝機能を活発にする働き。がん予防。老化防止。
春   菊 緑黄色野菜の中でも春菊は抗がん作用がある代表的な野菜。
カロチン、ビタミンCが豊富に含まれていて発ガン性物質を分解する働き、抵抗力を高める働き。
ほうれん草 緑黄色野菜の王様といえばほうれん草。ヘモグロビンの主成分となる鉄と、体内で鉄の吸収を助けるビタミンCを豊富に含んでいるので貧血防止によい。
さつまいも さつもいものビタミンCはデンプンに包まれているので加熱しても壊れにくいのが特徴。
またアントシアニンを含み、抗酸化力、老化防止などによい。

   

 

栄養士    高橋 広海             

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