ホームBOOK紹介 > 「コロナ自粛の大罪」 〜医師7人が語る「茶番劇」の正体!〜 鳥集 徹氏
 

 Book 029


『コロナ自粛の大罪』
〜医師7人が語る「茶番劇」の正体!〜

       森田洋之(南日本ヘルスリサーチラボ代表)
       萬田緑平(緩和ケア萬田診療所院長)
       長尾和宏(長尾クリニック院長)
       和田秀樹(精神科医)
本間真二郎(小児科医・七合診療所所長)
高橋泰(国際医療福祉大学大学院教授)
木村盛世(医師・作家・元厚生労働省医系技官)
鳥集 徹氏 著

 

 
   「新型コロナウイルスは怖いウイルスだ」と誰もが目に見えぬウイルスの恐怖に怯え、異例の緊急事態宣言により、街には人影もまばら。テレビをはじめとしたメディアは新型コロナウイルス一色になりました。
   この騒動から1年以上が経ちました。そして私たちは薄々感じ始めているのではないでしょうか。いまや緊急事態宣言といっても駅周辺は人で溢れているようになり、危機感は明らかに遠のいています。もういいかげんに騒ぎが終わってほしい、というのが本音ではないでしょうか。ましてや周囲を見渡しても、近しい知り合いに新型コロナウイルスで亡くなったり、重症になったという話は聞かないといいます。そしてこの騒動に疑問を抱き始めと人も多いのではないでしょうか。
   テレビのワイドショーなどでは、相変わらずPCR検査陽性者の数の増減ばかり報道。
   インタビューにも今年初めに登場された内海聡医師も、ラジオ番組で「新型コロナウイルスの陽性者が増えたのは、みんなが気軽にPCR検査を受けているから。発熱していないのに検査場に並んでスマホいじって待っているという滑稽な状況。そもそもPCR検査はコロナ感染者を判定する検査ではないんだから、それに一喜一憂するのは馬鹿げている」とあきれていました。
   また前回インタビューに応えてくださった井上正康(大阪市立大学名誉教授)先生も「そもそもPCR検査陽性=感染者という誤解が横行し、感染力のないコロナ遺伝子の破壊断片で多数の偽陽性者を出しています。PCR検査陽性と感染は全く別次元なのに、陽性者を感染者とすりかえていることが日本の人災的被害の重要な原因です。陽性者といっても皮膚やスマホにホコリや大腸菌がくっついているのと変わりありません」
   さらに近藤誠医師も著書の中で「PCR検査の数を昨年末から大幅に増やしたから陽性者数の増減は参考にしがたい。真に参考にすべきは重症者の数と死亡者数」と言っています。
   そこで今回は、この4月(2021年)に出版されたばかりの本を紹介します。医療ジャーナリストの鳥集(とりだまり)徹氏が7人の現役医師に新型コロナウイルスに関するインタビューを行った著書です。登場されているのは、著作書籍やツイッター、ブログ、Youtubeなどでコロナ騒動による過剰な自粛に対して積極的に警鐘を鳴らしている医師の方々です。私たちがいま一番知りたいこと、知っておかないといけないことをテーマ別に分け、先生たちの見解を紹介していきたいと思います。
 
   コロナは風邪!インフルエンザのほうがよほど怖い
 
   最初に『コロナ自粛の大罪』より、新型コロナウイルスの実態についてです。井上先生も「風邪やインフルエンザよりも感染力が強くなった新種ですが、毒性はインフルエンザよりもはるかに弱いウイルスであることが科学的に証明されています」というように、今回の7人の先生方も一様に、同様の発言をされています。
   ツイッターやブログで「コロナは風邪」とかなり早くから唱えてきた萬田先生は「未成年者の死者はゼロで、高齢になるほど亡くなる方が増えている。ということはそれほど恐ろしいウイルスではなことがわかります。インフルエンザだって大勢の感染者が出れば亡くなる人も多くなる。本当に感染力の強い怖いウイルスなら、高齢者だけでなく子供たちもたくさん亡くなるはずです。しかし、1年過ぎても20歳未満の死者はゼロです。子供が死なないことが分かれば、怖くない。欧米や南米などでは、コロナウイルスに対する免疫がなかったから感染者も多く、おのずと死者も多いのは当然です」
   先生は抗がん剤などの延命治療のがん医療に疑問を持ち、緩和ケア医に転じた方で『穏やかな死に医療はいらない』などの著書でも分かるように、多くの患者を看取ってきたからこそ、コロナ死だけを特別視するのはもうやめようと言っています。
   精神科医で老人医療にも携わる、和田先生は「僕はコロナは怖くなとか、普通の風邪だとまでは言いません。でも、インフルエンザ並みじゃない?とは思います。例年インフルエンザで3千人から1万人(関連死を入れると)が亡くなっているし、インフルエンザだってかかったらしんどい。さらにインフルエンザが怖いのは脳症を起こす子供がいることです。脳症の確率はコロナの比じゃないですよ。それを知れば、インフルエンザのほうが怖いと言えます」
   新型コロナウイルスの7段階感染モデル≠発表して大きな反響を呼んだ、高橋先生は「新型コロナウイルスは要介護者や基礎疾患のある人にはハイリスクで、ハイリスクの人には怖いウイルスだけれど、そうでないほとんどの人は風邪と同様の対応で終わっている。2020年末までにすでに日本国民の75%の人がどこかで新型コロナウイルスに暴露(さらされる)したと私たちは考えています。暴露しても簡単には感染しません。コロナウイルスをゴルフボールだとすると、直径6、7メートルのグリーン上にある10センチくらいのACE2受容体というカップにホールイワンしたのが感染なのです。だからウイルスに暴露したとしても、10万個くらい降りかからないと感染できないんです」というように、ほとんどのアマチュアゴルフファーは、ゴルフ人生のなかでホールイワンはもちろん、その現場に立ち会ったことすらないといいます。発熱もしていないのに風邪やインフルエンザの検査をするなんて話も、聞いたことがありません。
   そんなウイルスなのですから、医師や知識人たちからも、新型コロナウイルスを指定感染症2類から外すべきだという意見が多く見受けられます。そのことに関しても、7人の医師全員がほぼ同じ意見でした。
   尼崎の町医者として人々の暮らしに寄り添う、長尾先生は「感染症2類だと、いちいち保健所にお伺いを立てないといけない。陽性から入院まで1週間かかり、お年寄りはその間に亡くなる可能性がある。体力のある若い人は治る頃に入院する。PCR検査で、陰性だったら(検査で陰性でも翌日陽性になることもあるとか)目の前で苦しんでいても自宅待機ですと言って帰してしまう。もうお笑いみたいなことをやっている。患者を死なせないためには、2類指定を外して、PCR検査だけで判断するのではなく、症状を診て、危険かそうではないかを開業医などの現場が判断できて、重症化リスクのある高齢者、持病のある人にはすぐにフサンやデキサメタゾン(コロナの重症患者の死亡率を下げる研究効果があることで使われている)の投与を開始する。こんなこと小さな診療所でもどこでもできるんですよ。僕のクリニックでもテント張って発熱患者さんを診ています。最近ではもうPCR検査なんかしないで、CTで肺炎の影があって、症状からコロナと診断できれば、最初からデキサメタゾンを注射しています。こういうことが普通に町医者でできるようになれば、医療崩壊もなくなるし、重症者を救うことや、自宅で死ぬ人も減るはずなんです」
   感染症指定を2類から、インフルエンザなどと同様の5類にするという話は、昨年一度、安部前首相のときに話題に上がったのに、菅首相になっていつのまにか、立ち消えています。と長尾先生は言います。「5類にして感染者が増えたら誰が責任をとるんだとなっている。病院もコロナが怖いのではなく、クラスターが出たいう風評が怖い。政府もメディアも及び腰。自粛で追い詰められ、自殺者が急増してもそんなことは報道されない。責任逃れと世の中の空気が国を動かしている今の状況は、太平洋戦争に突入していった当時の日本と同じではないかと感じるんです」と言い、井上先生の著書『本当はこわくない新型コロナウイルス』にすべてが書かれてあるから、あれを国民全員に配ればいいとまで言っています。
 
   自粛で子供や高齢者、経済で治安に多大な副作用が!
 
   このように先生方が危惧している、先生方が危惧している、コロナ自粛によって起こりうる様々な副作用のことにも触れておきたいと思います。
   マスクや消毒に神経質になっていると、子供たちの免疫力に影響があるというのは森田先生。著書『医療経済の嘘』はこの以前紹介したことがあります。一橋大学の経済学部を卒業してから医大に進まれ、医療崩壊した夕張で大病院がなくても住民の健康や死者の数は変わらなかったというデータを示し、病人は病院で作られていると指摘。「子供は細菌やウイルスにさらされることで免疫力をつけていくものなのに、生まれてからずっと無菌室で育った子供は、免疫力が満足に育たなくなります。アレルギーの原因になりかねない。それなのに医者がこれからはマスクと除菌という新しい生活様式が当たり前になります≠ニ堂々というのはおかしい」
   さらに小児科医の本間先生も「大切なのは子供たちに対する対策は後戻りできないということです。大人は今年は無理でもまた来年、と考えられます。でも子供は違います。3歳の1年間の経験は、3歳の時にしかできない。5歳も7歳の1年間も、後になってからでは取り返しがつきません。しかも子供たちはコロナに対して最も安全な世代ですよね。20歳未満はひとりも亡くなっていない。インフルエンザなら脳炎、脳症で亡くなることはあるけど、コロナは死亡例は報告されていません。なのに自粛生活によっていちばん被害を被っています。運動会やお祭りなどあらゆるイベントがない。給食時は会話しないで黙って食べるように指導され、マスクによって表情が見えなくなる。子供は親、友達、先生などの表情をみながら育っていきます。友達と唾を飛ばし合い、無邪気にじゃれ合いながら育つものです。それができないということは、子供たちの発達にどんな影響を及ぼすのか考える必要があります」
   さらに、子供だけでなく高齢者にも深刻な副作用があるという森田先生。「人間の健康を害するいちばんの要因は、たばこでも酒でも肥満でもなく、孤独や孤立感なのです。社会から隔絶されることがいちばん健康を害するというのはデータでしっかり出ている。でもコロナ禍で私たちは、手枷足枷をされた家畜のように、ただ人生を全うするだけの生活に向かっているのです」
   コロナ禍の9割は情報災害だという長尾先生は「昨年1年間にコロナで亡くなったとされる人は3459人でした。日本人の年間の死者数は137万人で、これを365日で割ると、1日で3750人。昨年1年かけて亡くなった人の数が日本人の前死亡者数の1日分にも満たない。テレビなどではそこには触れず、今日何人陽性者が出ましたとか、何人亡くなりましたと報道している。がんや心筋梗塞で何人亡くなりました、と言ったうえで、はるかに少ないコロナの死者数を言うのならわかりますが。とにかく事実やデータではなくコロナの恐怖だけ煽るワイドショーによって、お年寄りが家から出なくなった。出歩かなくなれば足腰が弱り、それで転倒骨折なんかしたら熱が出る。熱が出ればコロナと間違えられて隔離される。隔離で話し相手もいなければ認知症になる。そして亡くなる。これは完全にコロナ関連死なんです。ひとり暮らしの高齢者は家から出なくて一日中テレビを見ている。するとコロナの話題ばかりだから、どんどん不安になって、僕らが訪問すると玄関の敷居をまたぐな≠ニ言われ、完全にバイキンマン扱いです。老人施設なんかはガラス越しの面会。まるで刑務所の面会と同じです。この引きこもりによって、間違いなく高齢者の寿命は縮むでしょう。コロナが怖くて不安な人、死にたくない人はワイドショーを見るな、歌番組を見ろと言いたいです。そして公園や河原など感染リスクの少ない場所を散歩しろと言いたい」
   和田先生も「コロナ禍で高齢者の健康寿命は間違いなく縮まります。5年くらいしたら要介護者が激増すると思います。なのに政府のコロナ分科会や感染症の専門家たちはその副作用に言及しようとしない。その背景には、権威盲信主義、過度な専門分化、人間の心の無視など、日本の医学界をむしばむ旧弊な体質が関係していると思います」
   萬田先鋭も「コロナ分科会のメンバーになるような医師は、風邪やインフルエンザの患者なんか診たことがない。たいした病気じゃないし、風邪のことを論文にしても出世はしないでしょうから。コロナは血栓症を起こしたり、サイトカインストームを起こすから怖いって専門家は言う。そんなのこれまでインフルエンザや一般的な肺炎で亡くなった高齢者をちゃんと調べれば血栓症やサイトカインストームが起こっていたはずです。でも、そういう人たちは病院で人工呼吸器やエクモ(人工肺)をつけたりしたことなんかなかった。なのにやれサイトカインストームだとか言ってるけれど、そんなのコロナの特徴ではなく、死にそうな高齢者の特徴なんです。コロナで死ななくても近いうちに亡くなる人たちへの過度な延命のために前世代の命を削るのはおかしい。こんなことを続けていたら、経済的に困窮して自殺者も増えるし、犯罪も増え、社会不安が高まる可能性があります」
   社会不安については元厚労省の医系技官だった木村先生も「このままでは医療崩壊だけでなく、居酒屋崩壊、社会崩壊、日本崩壊だってありうる」と危惧しています。
 
   ワクチンの安全性は誰も知らない誰も保証しない
 
   では、ワクチンは救世主になりうるのか、先生たちの見解は「コロナワクチン、ひとこと、むちゃくちゃです。だって国内でまともな臨床試験をやっていないのに勧める。海外でもネガティブなデータが出始めているのに、メディアは報道しない。政府も医者から先に打てという。いわゆる遺伝子ワクチンを人類に初めて打つのに、実験台になる医者の気が知れない。あれは高齢者だけに打つものです。何年か経って出てくるかもしれない有害事象があったとしても、余命がそんなに長くない高齢者は影響が少ない。でも、これから何十年と生きる人たちには、長期的に深刻な健康問題が出てこないとも限らない。僕は子宮頸がんのワクチンの副反応でつらい思いをしている患者さんを何人か診ているので、ワクチンは基本怖いものだと思っています。そもそ科学の基本は疑うことなんですから、。医者もそう。メディアもそう」と長尾先生。
   そしてワクチン学とウイルス学に携わった経験のある本間先生も「ワクチンの本当の評価は、欧米や国内でも接種が一巡しないと分かりませんが、効果よりもファイザー社やモデルナのワクチンが、初めて人に使う、全く新しいタイプの遺伝子ワクチンだということを考える必要があると思います。例えばエボラ出血熱のように感染したら3分の1とか半分が亡くなるというのであれば、ワクチンの後遺症の心配は後回しに考えてもいいかもしれませんが、今回のコロナはどう見てもそのようなレベの感染症ではありません。なのに未知のワクチンをリスクを冒してまで打つ必要はないと思います。政府は理論上ヒトのDNAに影響を与えることはないと言っていますが、そんなこと現時点で断言できるわけがないです。僕は何らかの形で我々の遺伝子に取り込まれてもまったく不思議ではないと思います。高熱が出たとか、アナフィラキーショックを起こしたというような短期の副作用ではなく、10年後、20年後のとても長いタイムラグの後に出るようなものもあるかもしれないです。遺伝子ワクチンは、何年も後にがんを引き起こす可能性や、若い人に打つと生殖細胞に問題が起きて次世代に影響を与えるとか、いろんなことを考えなくてはいけません。子供のワクチン接種に関して、アメリカで重要な論文が出たんです。ワクチンの接種回数が多い人ほど様々な病気で病院を受診する回数が増えるという結果が、はっきりと出たのです。ワクチンというのは不自然なものなんです。不自然なものを強制的に接種するわけですから、不自然なことが起こっても不思議ではないんです」
   高橋先生も「ワクチンが重症化予防になるのならハイリスクグループにとっては救世主になる可能性が高いと思いますが、今回のmRNAワクチンの長期的な安全性はまだ分かっていません。とくに遺伝子を体に入れるわけですから、何年後かにがんが発生しないとも限らない。ペストのように非常に致死率の高いウイルスなら分かりますが、新型コロナは98%の人にとっては風邪同然です。だからローリスクの人が打つべきかどうかは、効果がどの程度期待できるかによって答えが変わると思います」
   ワクチンに関しても、持病のある高齢者は打ってもいい、打つべきだけれど、持病のない若い人が打つことには疑問があるといいます。
   『コロナ自粛の大罪』より7人の先生方のお話を紹介してきましたが、これはほんの一部です。これを読むと、雲の上のお偉いさんたちが実データや現実の話を知らずに、机上の空論ばかりを私たちに押しつけ、自粛させられていることがよう分かります。またメディアの情報を疑うことで見えてくる真実がることも分かります。今一度、このコロナ禍は何なのか、是非この本を手に取ってみてください。
 

 


215