病気予防は第一に日常健康管理、次いで「SODロイヤル」

  健康の管理には、病気に関する知識が欠かせません。本シリーズでは、さまざまな症状と病気との関連を掲載し、読者の方が適切な治療の機会を逸することなく、早期の精密検査をするための資料を提供いたします。
  また、食生活や運動などの健康管理だけでは、さまざまな病気を予防できないことも事実です。そこで、病気の90%に関係するといわれる活性酸素対策に、「SODロイヤル」を摂取するのも一方策です。

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Q1 : 「腹部膨満感」と便秘?
Q2 : 消化器系癌は「シコリ」で発見できる?
Q3 : 「シコリ」の見つけ方は?

用語の解説

「便潜血反応検査」・「大腸癌手術症例の症状」

     

  胃腸薬のCMでもおなじみの、お腹かが張ったような感じを腹部膨満感という。
  55歳の主婦、S子さんは友人3人と念願のハワイ旅行に。幸せいっぱい楽しさいっぱい。ショッピング、見学、ナイトクルージングと夢のような数日があっという間に過ぎていく。ところが旅の日程が後半にさしかかるや、なんともうっとうしい、不快な日々に変化していった。
  S子さんは、普段から便秘気味だが、今回はかなり長く、すでに5日も出ていない。環境の変化、スケジュールで動く旅とあって、ついつい我慢をしてしまい、便秘はどんどん重症化。腹部膨満感のために、後半の旅行は、つらいものになってしまった。

Q1 便秘が「腹部膨満感」の一因といわれていますが、便秘の発症機序について説明をしてください?

A…帰国後も便が出ず、S子さんは消化器内科で便の摘出を受けた。便秘が解消するとともに、腹部膨満感も消え、ハワイの空のようスッキリ感が戻った。「便秘が原因ということが多いですね」
 
原 因 @ 【 機能性便秘 】
  「年配の方の腸を大腸ファイバーでのぞきますと、大腸にはヒダヒダがありますが、これがしっかりしていないで、のびきっている人が多いんです。こういうタイプは便秘になりやすいんです」と指摘するのは、癌研究会付属病院(東京・豊島区)外科の太田博俊副部長(54)。
  S子さんのように摘便にまで進むケースはまれだが、指摘のように慢性便秘に悩む年配者は多い。その多くは、大腸の働きが弱かったりして起きる機能性便秘
 
原 因 A 【 器質的便秘 】
  ただ、機能性便秘と思っていて、実は腸や他の臓器に異常があって起きる器質的便秘というケースもある。
  「40歳以上の方はより注意してほしいのですが、癌によって便停滞が起きることもあります。痛みを伴いませんので、年に一度は必ず便潜血反応検査を受けてほしいですね」
 
原 因 B 【 鼓腸 】
  腸の蠕動(ぜんどう)運動がマヒしてガスがたまり、鼓腸という状態になると、やはり腹部膨満感を訴える。
  「腸が下にさがり、下腹部がプクッとふくれているタイプは腸の動きが悪く、鼓腸になりやすいようです。そういう人はプールに入り、浮力が腹部にかかるといいようですから、水泳を普段の健康管理に取り入れられるのをお勧めします」

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Q2乳癌と同様、消化器系の癌も「シコリ」で発見出来る事はあるのでしょうか?

A…乳癌は、定期的に自分で乳房に触れてみてシコリをチェックする自己診断法が、早期発見に大きく役立っている。では、消化器癌の場合は、シコリをチェックする方法はないだろうか……。
  金融会社に勤めるE男さん(56)は、数年前に大腸ポリープを内視鏡を使ったポリペクトミーで切除したこともあって、かなり健康に注意していた。
  ある日、左の下腹部を押すと、硬いシコリを感じた。内痔核と付き合っていることもあり、ときどき便に血がまじる。
  「痔による血便と思っていたが、大腸癌だったのかも……」そう思った瞬間、E男さんの顔から血の気が引いた。すぐに癌研究会付属病院(東京・豊島区)へ駆け込んだ。
  「S状結腸のシコリとおもって駆け込んでくる人はいらっしゃいます。結腸癌と思われているようですが、ほとんどは便が固まっているのを、シコリと間違えていらしゃるのです」と、太田副部長はいう。
  そういった中には、定期検診を受けていない人もおり、その時に精密検査を行い、ほかに早期癌が発見されたといった、運のいいケースも見られる。

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Q3腹部を触って、「シコリ」を発見する方法を教えて下さい?

A…「腹部を触ってシコリを発見するというのは、腹部にどれだけ脂肪がついているかにもよりますが、肥満の人は難しい。やせている人は分かります。私たち医師は、やせている患者さんならば、触診によって腎臓だって分かります。」
  腹部のシコリは中心であるおへその部分に触れることは少なく、みぞおちの下の部分や左右の横腹である。
  チェック方法はリラックスして上向きに寝る。ヒザをたてて、両手を畳についてあいさつするように両手のひらを腹部に置き、指で押すようにすると、シコリがあると手に触れる。小児の手のこぶし大くらいあれば十分に分かる。「大腸癌のほかに、腸間膜にできる肉種リンパ腫などが発見できます。ただそれよりも、もっと早く発見することが大事です。超音波検査と便潜血反応検査は、全く体に負担がかかりませんから、40歳以上の方は定期的に受けられるといいでしょう」

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【 便潜血反応検査 】
  出血がごくわずかな血便は、肉眼で識別できない。その出血の有無を調べるのが便潜血反応検査。
  大腸の病気は初期に症状がでないケースが多いので、早期発見に重要な検査である。
  検査は採取紙、もしくは採便容器に少しの便をとれば、潜血の有無が調べられる。3回くらい調べ、一度でも陽性ならば、注腸検査なり、下部消化管内視鏡検査を受けるべきである。
  
【 大腸癌手術症例の症状 】
  太田部長のまとめによる大腸癌で手術した患者が訴えた症状は、以下のようである。これには内視鏡下手術症例は含んでいない。
  直腸肛門癌では、下血55%、便通異常15%、便狭少4%、腹痛3%、肛門痛3%、貧血1%、無症状18%
  結腸癌では、下血24%、腹痛13%、便通異常13%、貧血6%、腫瘤触知3%、膨満感2%、腸閉塞1%、無症状36%