シミ・ソバカスができる人と
できない人がいるのはなぜ?

丹羽靭負・土佐清水病院長著:「激増   活性酸素が死を招く」(日本テレビ出版刊)から

 

シミ・ソバカスの有無はSOD誘導能の差が原因

 
■ シミやソバカスができる人とできない人がいるのはなぜ?
  このような個人差は「体質」とか「遺伝」といわれますが、科学的には活性酸素とSODの理論で説明が可能です。活性酸素が体内で増加してくると、これを取り除くため、SODが上昇してこれを消去してくれます(これをSOD誘導能とよびます)
  すなわち、お肌に紫外線があたり、活性酸素を生じると、肌はシミやソバカスを形成しようとします。このとき、SOD誘導能も強い人は自らSODを増強して活性酸素の弊害を取り除きます。これに対して、SOD誘導能の弱い人は、活性酸素になしがままにされ、シミやソバカスに悩まされます
 
■ 年齢の若い人ほどSOD誘導能は強い
  同じ紫外線にあたっても、若い人は、SOD誘導能が強く紫外線から発生した活性酸素をすみやかに除去するため、シミ、ソバカスができなくてすみます。しかし、40歳を超しますと、このSOD誘導能が徐々に弱まって、活性酸素を除去する力が弱くなり、シミ、ソバカスができてしまうのです。
  また、過剰な活性酸素によって発生によって発生する代表的な病気を下表に示してあります。この表からも、大半がお年寄りのかかる病気が多く、これは齢をとってくるとSOD誘導能が低下するからなのです。

過剰な活性酸素で発生する代表的疾患(成人病)

@脳卒中 : 脳出血・脳血栓・脳梗塞
A心疾患 : 狭心症・心筋梗塞
B癌・白血病
Cその他(直接の死因にはならない) : 白内障・糖尿病・肝炎・腎炎・シミ・ソバカス・シワ

 
■ 遺伝子的な差がSOD誘導能は強弱の差
  同じ年齢で、しかも全く同じ条件で日光に当たっていてもシミ、ソバカスのできる人とできない人があります。これは、SODは遺伝子の6番と21番に支配されていて、遺伝子的な差があるからなのです。せすから、同じ30代の人が2人いても、一人はシミ、ソバカスになるが、もう一人は全然そうはならず白い美しい顔でいるということはよくあることです。これは、SODの遺伝子の支配の差が、二人のSOD誘導能の差となって現れたことが原因なのです。