SOD様作用食品の種類と選択
確かな抗酸化食品の選択があなたの「命と健康」を守ります

  猛威を奮う活性酸素や過酸化脂質に対抗して、体内の酵素SODと同様な働きをして、身体を守る物質を抗酸化物質といいますが、食品としての抗酸化物質の名称は、「抗酸化食品」、「スカベンジャー」、「SOD様作用食品」などがあります。

 

SOD様作用食品の種類

 
  抗酸化物質には、例えば次の種類があります。
 @体内の酵素SOD
 Aビタミンを含有する天然の植物
 Bビタミン製剤
 C天然原材料のSOD様作用食品
 D化学合成のSOD様作用食品

  以下、各抗酸化物質の概略を述べたいと思います。ただし、Dは省略します。

 @体内の酵素SOD
 長   所 : 蛋白質で構成されるため、適切な蛋白質が十分に摂取されていれば、体内で合成されます。生理的に合成されるため、合成量や質の懸念が不必要です。
 短   所 : 40才を超すとSOD産生能力が減少し、成人病や癌などに罹患し易く、各種の老化現象が促進します。SOD産生能力は個人差があり、疾患発症の有無や疾患程度の軽重につながります。

 Aビタミンを含有する天然の植物
  体内の酵素SODと同様な抗酸化作用は、βカロチン、B2、C、Eが行うので、これらの成分を多く含有する天然の植物性食物を摂取します。詳細は、下の表に掲載。
※βカロチンは、身体に吸収されてビタミンAになります。

 Bビタミン製剤
  「Aビタミンを含有する天然の植物」と同様に、βカロチン、B2、C、Eを主に、錠剤として服用します。詳細は、下の表に掲載。

 C天然原材料のSOD様作用食品
  植物性の天然原材料の各種ビタミンなどの成分を、身体に吸収されやすいように、種々な方法で加工したものです。ここでは、丹羽靭負博士が研究・開発した「丹羽SOD様作用食品」を代表として、詳細を下の表に掲載。なお、「その他のSOD様作用食品」と「丹羽SOD様作用食品」の比較は、[まとめ5]を参照。

 [参考]丹羽SOD様作用食品
■ 原材料は抗酸化物質に富む天然の植物
  丹羽SOD様作用食品の原材料は、抗酸化物質(βカロチン、B2、C、E)が豊富な天然の食品で構成されています。具体的には、「胚芽・大豆・糠・ハトムギ・胡麻・柚子・緑茶など」です。加工法も素材の特質を生かした方法
 

SOD様作用食品の比較表

 

天然の植物 ビタミン製剤 丹羽SOD様作用食品
特徴 ●生物中の抗酸化物質であるビタミンを摂取する方法で、いわゆる野菜を食べれば、これらのビタミンが摂取できる。 化学合成品(特に、Cが多い)と天然食品からの抽出品がある。
●不足ビタミンがある場合、単体(例えば、C)として摂取が可能。
●摂取量の計算が容易。
●天然の植物中のビタミンを分離・抽出せず、その植物の成分のまま加工するため、より効果的。
天然ビタミンのため、合成品よりはるかに効果がある。※注
短所 ●ビタミンのバランスを確保するためには、多種類の摂取が必要。
●例えば「癌」予防には、ビタミンCが1日当たりピーマン15個が必要。
天然では、購入時に指定が必要。(ビタミンEは、天然以外は効果が薄い)
●ビタミンの偏った摂取は、逆に副作用が心配。例えば、EはCと併用されて効果を発揮
●特にないが、敢えて挙げれば、高価なこと。
吸収性 植物中のビタミンは高分子で結合力が強く、人間の消化液では、吸収されにくい。 ●多くのビタミン製剤は、低分子化されているが、化学合成品の場合、細胞膜の中まで、浸透しにくい。 植物中のビタミンが低分子化、更に天然のため細胞膜の中まで浸透。
●焙煎ゴマ油剤のため、吸収力が高い。
副作用 ●特にありません。 ●偏ったビタミンの摂取は、ときにに副作用をもたらします。
@大量のCは活性酸素を増加、また発癌性がある。
A大量のEで乳房の腫脹や抜け毛を認めた。
B大量のAは先天性異常を認めた。
●摂取当初、時に便秘or下痢になる人がいます。
天然食品のた副作用はありません。
●当研究会も、長年愛用者報告を受けていますが、副作用の報告はいっさいありません。
※注 [天然ビタミンと合成ビタミンの差異] : 「ビタミン・バイブル」の著者アール・ミンデルは、「合成されたビタミンは満足のいく効果を生み出すことは生み出すが、天然のビタミンから得られる利点は、あらゆる点からみて、遙かに合成ビタミンを凌ぐものである。合成と天然のビタミンを化学的に分析すれば同じ結果がでるかもしれない。だが、天然のビタミンにはそれにプラスさえるものがある。なぜかというと、天然に存在するものには、合成にないものが含まれるからである。」としています。
  多くのビタミン製剤が分析・抽出を経て化学合成品として製造されてるのに対して、丹羽SOD様作用食品の加工法は、原材料の特質を損なわない加工法です。加工の目的には、ビタミンの結合力を弱め低分子化し、身体への吸収を良くすることです。
 
 
加工法@ 遠赤外線焙煎
  ホカホカする「焼き芋」を焼くのと同様な方法で焙煎します。
 
加工法A こうじ発酵
  「お酒やお味噌」と同様に「こうじ」を用いて発酵させます。
 
加工法B 焙煎ゴマ油で油剤化
  焙煎したゴマ油で、@Aで加工した抗酸化食品を包みます。
@Aの製法で、天然素材中の高分子のビタミンを低分子化し、身体への吸収をよくします。Bの製法で、細胞組織内への浸透をよくします。

 

 
SOD様作用食品の選択基準

 
  健康食品の選択に際して、誤った選択をすれば、健康になれないばかりか、病気になってしまいます。健康食品を勧める人の話を鵜呑みにするだけでなく、自分で資料を調べてみることも大切です。例えば、資料の中で下記の項目を検討してみましょう。

@ 副作用のチェック
  最初に、原材料・成分表示・加工法を調べます。これらの表示がない場合には要注意です。不明な場合は、問い合わせをしましょう。ビタミンでは、「天然物」は「化学合成品」より高価です。「天然型」は「天然物」に似せた「化学合成品」です。
 
A 諸研究者の推奨
  一般的には、新聞やTVなどマスコミの報道内容をチェックします。できれば、複数の研究者の研究内容、関連学会での報道、学会誌への投稿の有無なども調べましょう。「命と健康に関わることですから、頑張って!」
 
B 公的機関での使用
  病医院や大学などの公的機関での使用実績の有無を調べましょう。これらのデータは、信頼できる健康食品なら、必ず揃えているはずです。

 

 
SOD様作用食品の継続摂取の必要性

 
■ SOD様作用食品の摂取はいつまでか?
  結論からいえば、ある病気や症状の軽減・緩和が認められても、SOD様作用食品の摂取は継続する必要があると思われます。例えば、ある病気や症状で、SOD様作用食品を摂取し、それが改善した場合でも、その人の体質は大きく変化しないため、活性酸素を除去する必要性は継続します。さもなければ、再び同様の症状が現れる可能性は否定できません。
  病気や症状が軽減した場合、経過を観察しながら、SOD様作用食品の摂取量を検討すべきである、と思われます。
 
■ SOD様作用食品の摂取量を減らす方法は?
  ある病気や症状が軽減した後で、おもに経済的理由で、摂取量の減量をする場合には、以下の方法を検討するのも、一方策でしょう。この場合には、定期的に医師を受診し、経過を観察することが、より必要です。
@ 患者の周囲を取り巻く環境を変える
  概述の[《19》 活性酸素の発生要因]に記載した「活性酸素の増加要因」を熟知する。生活環境や社会的条件などを見直して、活性酸素の発生量を抑制しましょう。
A 植物からのビタミン摂取量を増加する
  植物からのビタミン摂取は、「体内に吸収されにくい」という意味で、やや不利な場合もあります。ある病気や症状が軽減した後で、摂取量を減らすためには、止む得ない、と思われます。

 

 
類 似 品 に 注 意 を !
丹羽靭負・土佐清水病院長著:「激増   活性酸素が死を招く」(日本テレビ出版刊)から

 
  最近活性酸素による弊害が、一般に知られてくるにつれて、活性酸素による疾病の治療や予防、更に健康と美容の維持のため、活性酸素を除去する抗酸化剤やSOD様作用食品を医薬品や健康食品として販売されているのをよく見かけるようになりました。
  私が15年の活性酸素の研究のパイオニアとして内外ともに評価されかつまた、素晴らしいSOD様作用食品を開発した実績ゆえに、私と何ら関係のない製品が、あたかも私の製品と同じであるかのような宣伝文句で販売されているのを見かけます。
 
  第一に、私のSOD様作用食品と同様な原料を使っていますが、その加工処理方法で、技術的に全く異なって、劣っている商品(原料が一緒であるため、私のSOD様作用食品と紛らわしいもの)。
  第二に、私のSOD様作用食品と加工処理方法は勿論、原料も大半が異なっていて、全く類似品にも見えないもの。
 
  前者の類似品については、私の著書でたびたび注意、警告していますが、後者のもので、最近胚芽を原料とした液体ドリンクで、日本ではバランサー、台湾ではラフィーネ、という商品名で、私の研究論文などを使って宣伝されているものがあります。
  これは、今から約4年前、製造元が私の研究所にその抗酸化作用の検定の依頼に来た製品で、私が抗酸化作用があると証明した事があります。しかし、本稿で繰り返して申し上げていますように、天然の植物種子である胚芽に、抗酸化作用があって当然で、ない方が不思議なのです。にもかかわらず、このラフィーネ、バランサーについて書かれた著書に、最近“脳梗塞の患者が、一週間でバイクの乗れた”というような、全く常識を逸脱した宣伝文句が記述されています。また、その著書では、私のSODの研究を常識に評価し、その上ラフィーネと私を結びつけるような書き方をしていますが、私の臨床経験からは、そのような劇的効果が全然認められず、私の製品とは全く無縁ですので、混同されぬようご注意ください。
 
  いずれにせよ、私の開発した製品には、私の家の家紋である笠のマークがついている事を申し上げておきます。