第5章  化学的に証明された丹羽SOD様作用食品


 2  焙煎・発酵・油剤化の驚異的パワー

 
(a)遠赤外線焙煎  4〜14ミクロンの波長が効果を生む
  例えば一般の家庭で「大豆を煎る」とすると、図のように、フライパンなどの鉄板の容器に入れて下から強い火力で煎ります。これでは、大豆の表面は焦げてビタミンCやベータカロチンなどは、ほとんど死んでしまって、その活性は失われてしまいます。

穀物の焙煎法
 

  また、大豆の表皮は、固く厚いので、強い火力で煎っても大豆の中心部の大部分には熱が届かず、ビタミンCやベータカロチンの活性が保たれている部分では、重合の鎖が切断されずに、有効物質は非活性型のままです。
  そこで、丹羽博士は、表面が焦げず、芯まで熱が届くための加工方法として『遠赤外線』を用いる方法を考えつきました。いまでは人気の遠赤外線でも当時は、花崗岩からできた石・土・砂を通過するか反射した熱が、4〜14ミクロンの波長である育成光線と呼ばれ、人体や植物に大変よい遠赤外線を放射するということだけしかわかっていませんでした。
  丹羽博士の方法は、図のように陶器を用いて、石や土、煉瓦で囲んだ窯を用い、炭火でじっくり2〜3時間かけて煎ります。この時の温度は、それぞれの抗酸化剤の活性を失わないために、おおむね98度を超えないようにします。
  実はこの温度管理が、物質の状態の変化には重要で、皆さんの身近な例としてあげれば、夜店のべっこう飴は120度、カルメ焼きは130度でなければ、あのような製品にはなりません。低くければ結晶にならず、高ければ焦げてしまいます。
  このような焙煎方法で、例えば大豆なら表面は全然色も変わらず、指で押して簡単につぶれてしまうような、柔らかく熱が通っています。しかも煎った後のものを実験で加水分解して調べても、ビタミンE、ベータカロチンなどの低分子の請う酸化剤は、ほとんど見事に重合から解離され、フリーな活性型の物質となっていることも確認できました。(これらの実験過程については、丹羽博士の内外で発表した論文をご覧下さい。)