第5章  化学的に証明された丹羽SOD様作用食品


 2  焙煎・発酵・油剤化の驚異的パワー

 
(c)焙煎ごま油で油剤化
  ところで、以上の原料が遠赤外線と麹発酵にとって、優れた抗酸化作用のある低分子抗酸化物質で、重合を切断して活性化されたといっても、それを水や湯で混ぜて練り上げたのでは、肝心な活性酸素や過酸化脂質が悪さをしているところ(細胞の膜)に到達できず、役に立ちません。活性酸素、特に過酸化脂質が存在して、実際に障害を起こしている場所は、それぞれの細胞の膜のところであり、この細胞膜は非常に油が多く、油親和性の強い場所です。
  たとえば、油で汚れた食器を洗うときに水で洗っても、水ははじかれていまいます。油のあるところは油分しか入っていけないのです。
  そこで
遠赤外線加熱と麹化という加工をした原料(大豆、胚芽、糠、ハトムギなどの半製品)を細かく粉砕しえ、今度は、最後にやはり遠赤外線で焙煎したゴマから抽出したゴマ油に浸すようにして油剤化します。
  私たちが調理に用いる『ごま油』は生のゴマから油を絞る、簡単な方法ですが、焙煎して熱を加えたゴマは大変乾燥し、油を絞り出すのは至難の業です。しかし、丹羽博士が特殊な機械を特別に設計・考案し、焙煎後の乾いたゴマから油を抽出することが可能になったのです。
  ちなみに、生のゴマから絞ったゴマ油による油剤化では、あまり優れた臨床効果が得られず、焙煎ゴマから抽出した油と比較すると大きな差異がありました。その理由について、丹羽博士は、やはり、ゴマそのものにも強力な抗酸化活性酸素除去機能があり、4〜14ミクロン遠赤外線で焙煎して、ゴマに含有されている低分子抗酸化剤の重合を解いて、活性化させる必要があることと、もう一つは生の油を使った食品が酸化しやすいことと関連していると指摘しています。丹羽博士の考案した方法により、焙煎後の乾いたゴマから抽出したゴマ油が夏場でも一切、酸化しないことからも裏付けられています。
  こうした丹羽博士のSOD様作用食品開発と製造方法は広く認められるところとなり、国際製法特許製品開発として認定され(212588号  1366268号  1768652号)アメリカ、イギリス、イタリア、スペイン、スイス、ベルギー、オーストラリアでも製法特許がとられています。
  丹羽博士はこのSOD様作用食品以外にも、副作用の強い放射線や化学療法とは全く異なる、BG104という癌に効く『クスリ』をやはり天然の原料を使った、素晴らしい制癌剤を開発しています。
  これも、原料はといえば沃苓、大黄、檳榔などの、どこにでも売っている漢方の原料です。けれども、SOD様作用食品と同じく、遠赤外線焙煎、発酵、油剤化を施しているのです。つまり、これらの原料にふくまれている低分子化の制癌物質が、手を繋いで重合されて非活動型であったものを、加工処理で重合を切断し、自由に活躍できるようにしたのです。