欧米に比べて日本では心臓疾患の患者さんは比較的少なかったのですが、食生活の変化、生活習慣の変化等により近年、心臓疾患の患者さんは増え続けています。とくに多いのが、ストレスやタバコなどの生活習慣病で、動脈硬化が原因となる虚血性心疾患です。狭心症や心筋梗塞はこれに分類されます。総患者数は全国で百万人とも言われています。
ほかに、脈の乱れを起こす病気。不整脈、心房細動、心室細動、房室ブロックなどや、生まれつき心臓に問題がある先天性心臓病。心房中隔欠損、肺動脈狭窄、心臓弁膜症、心膜の病気などがあります。
心臓というのは生きるために必要不可欠な血液を体内に送り出す、一番重要な臓器です。そのために、組織のいちばん要になるところを心臓部といった比ゆにも使われます。
今回はその心臓について、そして循環器系について、さらに、SODによって起こるさまざまな好転反応について丹羽先生からお話を伺ってきました。
心臓麻痺の危険ゾーン
―――心臓病といっても様々ですが、今回は、心臓病のメカニズムから予防の仕方やSODの効果などについておうかがいしたいのですが？
「心臓、つまり血管系の病気の話だね。血管の病気のことを脳心という。脳、心臓、血管の3つはすべて連動している。脳に来る病気は心臓にも来る。逆に心臓の動きが悪くて弁にカスが溜まると、それが脳に流れて詰まりを引き起こす。これが脳梗塞で、二次的に中風といって脳卒中による手足の麻痺、半身不随、言語障害などを引き起こすわけだ」
―――原因としてはどのようなことがあげられますか？
「いちばん多いのはやはり老化からくる血管の弾力性の低下。血管が硬くなって弾力性がないと、物が詰まりやすくなる。それから生活習慣。いつも言っているように肥満、運動不足、ストレス、タバコなど」
―――あと、お年寄りは寒暖差がよくなと言いますが？
「それそれ。昔は、この寒暖差でポックリ逝ってしまう人が多かった。というのも、昔の家の作りは、北側のいちばん寒いところにトイレがあったから。だから、田舎のじいちゃんばあちゃんはトイレで倒れる確率がものすごく高かった。特に朝方。年寄りはトイレが近いから、朝の4時か5時にトイレに行く。で、行って戻ってこない。みんなトイレで倒れていたわけだ。血管がもろくなっているところへきて、急に寒いところに出ると、血管がキュッと収縮する。しかし、弾力性がないから急に収縮しようとすると破れてしまうんだ。今は水洗トイレで機密性もちゃんとしているけど、昔は汲み取り式だから吹きさらしみたいなものだった。あと、多いのはお風呂場。脱衣所に暖房が入っている家というのはほとんどないでしょ。これも良くない。寒いところで裸になる。そして急に熱いお湯につかる。血管がキュッとなって溺死してしまうことが多い。年寄りがいる家は、脱衣所に小さな暖房器具を置くことだね。とにかく、70歳を過ぎたら急に寒いところに出ないこと。出るときはマフラー、帽子やフードをかぶる。そして長時間、寒いところを歩くのも避けることだな。気温がマイナスになると、脳の血管が固まるから、年寄りはだめ」
血管の弾力が蘇る
―――心臓病でほかに気をつけたいことは？
「心臓病には、生まれつき心臓の弁の回転が悪い人、心臓に穴が開いているという人などの先天的な心疾患がある。あと、途中から、風邪をひいたりした時に、たまたま菌が心臓の膜について、心臓の弁の動きを妨げ、心臓の締りが悪くなることもある。それと、老化による心臓の弁のところに血液の塊が溜まり、それが流れていって脳に詰まること」
―――これを防ぐ方法は？
「血液を溶かす、サラサラにする血栓溶解剤でワーファリンというのがあるんだ。これは確かに中風にならない。脳血栓、脳梗塞にもならない。確かに血液に溜まったカスや塊を溶かしてくれる。しかし、これもあまり飲み続けると逆にサラサラになるから出血しやすくなるんだ。脳内出血といやつだ。脳は詰まっても困るけど、出血しても困るんだ。どっちにしても血管が急に流れなくなるから、どっちにも同じ中風の症状が出る。ま、いいことはふたつないということだ」
―――なるほど。やはり副作用があるんですね。そこでSODなのですが、SODは効果的なのでしょうか？
「SODを飲んでいれば、血管の弾力性が衰えにくくなるし、弱っている人は強くなるから非常に有効。ただ、心臓の疾患で、SODを飲んではいけない人というのが、まれにいるんだ。それはマグニー石のサンドバスも同様。いけいないのは先天的な心臓弁膜症の人。弁膜症は、血液が心臓の中に入っても出す弁がうまく作用しないから、なかなか血液が心臓から出ていかないんだ。そんな人がサンドバスに入ったり、SODを飲むと、血液の循環が良くなるから、心臓にどんどん血液が送り込まれて、うまく出ることができないで苦しくなるんだ。SODは本当に血の巡りが良くなるから、先天性の心臓の病気の人は控えたほうがいいね。ただ、弁膜症の人は、1日2包くらいなら飲んだほうがいい。免疫力をつけるためにも」
―――ではSODの効果がてき面なのはどういった心臓疾患なのですか？
「脳の血管が詰まる、脳血栓、脳梗塞の人は、血液の流れが良くなるからいい。1日に8包、9包くらいは飲んだほうがいい。うちの患者さんで12包飲んでいる人もいる。その代わり、脳出血には効かない。出血しているくらい流れているわけだからね。効かないといっても、SODで流れがよくなっても、新しい出血を起こすことはない。悪くなることはない。他の臓器のことを考えたら飲んだほうがいいわけだ。とにかく、SODを飲んでいれば間違いなく血管に弾力性が蘇る。効きすぎるから、血流が良くなりすぎるから、弁膜症の人は気をつけてということだ」
好転反応からくる
リウマチ、痒みの対処法
「SODの効果で血の流れが良くなるという話で、面白い話があるんだ。リウマチで手の指がキュッと縮こまっている人がいるでしょ。指先に血が巡らなくなって、神経が麻痺してしまっている人。そういう人にSODを飲ませると、指にものすごい痛みが出るんだ。痛い！痛い！と騒ぎ出す。それは、血の巡りが良くなるから、死んでいた神経が生き返るんだ。だから痛いわけだ」
―――そういうご相談を多くいただくんです。どうすればいいんでしょうか？
「そんなときは、痛み止めをたくさん飲んで、半年くらいしんぼうしてSODを飲み続けなさい。絶対に痛くなくなるときがくるし、そのときにはリウマチも治っている」
―――痛みが出るとみなさん怖くなってSODをやめてしまうことが多いんですよね？
「そりゃ痛いからね。ビックリするわな。しかし、そこを痛み止めで我慢するんだ。痛み止めは、リウマチなら医者でくれるし、薬局でもボルタレンなどを出してくれる。それらとSODを併用して半年は続けないとリウマチは治らない。やめちゃいかん。痛いということは効いているということなんだ。こんなにも効いものはないんだ。そこれのリウマチの薬を飲んでも、痛みは出ない。出ない代わりに治りもしない。死んでいた神経が生き返ったら痛いに決まっているし、神経が生き返らなければリウマチは治らない」
―――そうですよね。効いているから痛いということですよね。好転反応ということですよね？
「その好転反応のいちばんの例を話そうか。これはSODを飲み始めて痒くなったけど、アトピーとかアレルギーではないかというやつだ。SODで痒くなる理由はふたつある。ひとつは、SODにはごまと大豆が使用されている。たまに、ごま、大豆のアレルギーの人がいるんだ。そういう人がSODを飲めばアレルギーで痒くなる。それともうひとつは、急に血の循環が良くなるから痒みが出るというやつ。これが好転反応。SODが効いたわけだ」
―――このふたつはどう見分ければいいんでしょうか？
「まず、SOD飲んで痒くなった人は、飲むのを
1日3包くらいに控えて、とにかく
2、3週間飲むこと。アレルギーの人は
3週間しても痒みは収まらないし、さらに悪化する。その間、痒み止めを併用しながらがんばってみること。片や好転反応の人は、3週間くらいすると必ず痒みが治まるんだ。片や悪化。片や消える。これで見分けて欲しい。とにかく
2、3週間の辛抱。それが目安になるんだ」