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 レポート 042


SODの好転反応
−その種類と対処法及び他の薬との併用は?−
 
   今回の丹羽療法レポートは、ずばり「好転反応」。寄せられる質問のなかでいちばん多いのが好転反応に関するものです。
   好転反応とは東洋医学の分野で使われ、その文字が示すとおり良い方に向かっているために一時的に現れる反応のことです。慢性疾患が、自然治癒力によって健康を取り戻す過程で体にさまざまな病的な症状が現れることがあります。
   それらの症状は効果の現れで、症状が出てくるのを境にして体質は急速に好転していくので、好転反応と言われています。そのために、副作用と勘違いされる場合もありますし、副作用なのに好転反応と勘違いして症状を悪化させる場合もあります。
   しかし、好転反応は、薬の副作用と全く異なります。例えば抗生物質を飲むと胃を悪くすることがあります。健康なところを悪くするような影響があるものが薬の副作用です。ところが好転反応は、身体のもともと悪いところが、一時的に更に悪くなるような現れ方をします。高血圧の人が一時的に更に血圧が上がった、糖尿病の人が一時的に血糖値が上がったなどのことが起こります。アトピー性皮膚炎なども、一時ひどくなることもあります。この症状が克服できると、だんだんと健康になります。
   好転反応は、人によって千差万別です。何度か繰り返すことがあります。そんなときは、初めは強く出ますが、だんだん繰り返すうちに反応は弱くなってくる傾向があります。
   そのようなことを踏まえて、丹羽先生にうかがってきました。
 
―――先生、寄せられる質問のなかでいちばん多いのがSODの好転反応についてなのですが、これは非常にに個人差があるので難しいかとは思うのですが、SODではどのような好転反応があるのか教えていただくと、症状が出たときに心配しなくてもすむのではないかと?
「SODを飲み始めていちばんよくある好転反応がかゆみです。SODを飲むとまず血の循環が良くなる。マグニーのサンドバスも同じで、循環が良くなるとかゆくなったり、赤い湿疹が出たりするのは、好転反応。そして血の循環がよくなると、胃腸の働きが良くなって、下痢になる人がいる。SODにはごま油が入っているからよけいに便通が良くなるんです。逆に、便秘になる人もいる。これは、胃腸の強化吸収が良くなって、これまで吸収されずにスルーしていたものが吸収されてしまうから便が少なくなって便秘になる」
 
―――なるほど、人によって正反対の反応が出るんですね。その場合、どうすればいいのでしょう?
「いずれも1週間くらいで落ち着くからそのままでもいいけれど、下痢が続いて仕事に差し障るようなら、落ち着くまでSODの量を少し減らすといいです。逆に便秘になった人は、SODの量を少し増やすといい」
 
―――かゆみ、下痢、便秘など以外の好転反応は?
「胃が痛くなる人がいますね。これはSODの中に抹茶が入っているからなんです。だから空腹で飲むと胃が痛くなる人がいます。そういう人はSODを食後に飲むといい。それでもダメな人は、SODのマイルドタイプというのが出ているからそれを飲むといい。マイルドタイプは、抹茶の代わりに杜仲抹茶という胃に負担のないお茶を使用しているから」
 
―――あと、リウマチの方がSODを飲み始めて急に痛くなってやめたというのをよく耳にしますが?
「ああ、これも多い。これまで血が巡っていなくて痛みの神経が麻痺していた患部が、SODを飲んで血が巡り始めて麻痺がなくなり痛くなるんです。神経が生き返ってくるんだ。神経が麻痺して関節が曲がらなかったりしているわけだが、神経が生き返れば関節も曲がるようになる。その過程で痛くなるんです。これはね、SODを飲んで急に痛みが出たからびっくりして怖くなってやめてしまう人が多いんです。それは逆。痛みが出たら生き返った証拠。そういう人は痛み止めを飲んで、今までの2倍、3倍のSODを飲みなさい。そしてこの痛みの峠を早く駆け抜けること。そうすれば動かなかった手足が2、3か月で絶対に動くようになりますから。膠原病も同様です」
 
―――やはり痛みが出ると怖くなりますよね。それに辛いし。そこをやめないで逆にSODの量を増やすんですね?

「どんどん飲んだほうがいいです。効果が出ているということだから。早く痛みがなくなります。痛み止めは短期間なら大丈夫だから、がまんしないで飲みなさい。それは市販のものでもいいですよ」
 
―――あと、アレルギーと好転反応の違いも難しいですよね?

「確かに、SODは大豆を使用しているから大豆アレルギーの人はかゆみのアレルギーが出てしまうことがあります。この場合の見分け方は、かゆみが出ても1か月くらいSODを飲むんです。そして1か月してかゆみが治まってきたらそれは好転反応です。それでも治まらない、どんどん悪くなっていったらそれはアレルギーですからSODは飲まないほうがいい。1か月もしたらすぐにわかります」
 
―――そのみきわめをしているときのSODの量はどれくらいがいいですか?

「アレルギーなら1包でも出ますから、量はそんなに多くなくてもいいでしょう。1日2包か3包でいいです」
 
―――あと、心臓疾患でワーファリン(注1参照)を処方されている方からSODと併用してもいいのかという質問がきていますが?
「これは心臓の悪い人が血管に血液が詰まるといけないからそれを溶かす薬です。SODを飲むとワーファリンの効果は薄くなります。しかし、SODは血管の詰まりを取るから、薬の効果は減っても、結果、体にはいいです。プラスマイナスゼロだから併用しても大丈夫です」
 
―――最後の質問は、SODを飲み始めてから微熱が出て、風邪の症状のように熱っぽく、だるいのですが、大丈夫でしょうかと?
「これもやはり血の循環が良くなったから起こる現象です。今の人は血の巡りが悪いから、たいがい低体温なんだ。最近は平熱で35度くらいの人が多い。健康な人の体温は普通36度から36.5度が理想なんです。そういう低体温の人がSODを飲むと、血の循環が良くなります。血の循環が良くなると体温、代謝能力が上がるんです。しかし日頃、低体温の人は上がった体温に慣れないから、一時的に熱っぽく感じるんです。この場合は、どんどん増やして飲んでください。平熱が上がると免疫力も上がりますから」
 
―――だるくなるというのは?
「ひとつの例として、肝硬変というのは肝臓が固くなって肝臓に血が流れないんです。この場合のひとつの症状として不眠症になります。そういう人がSODを飲むと血の循環がよくなって、ものすごく眠くなってだるくなるんです。そういう人はSODをどんどん飲んで、寝たいだけ眠ることです。3、4週間もしたら生まれ変わっていますから。栄養ドリンクを飲んで寝ないで無理するのはいけないんです。微熱とだるさは、好転反応ですから、そういうときはSODを増やして体を休めることです」
 
   なるほど、体が出している信号を止めてはいけないのですね。
 
注1:ワーファリン
ワーファリンはビタミンKの働きを邪魔することで、血液が固まりにくくする薬です。現在の医療では人工弁か心房細動と言う病気に使います。いずれもの場合でも、心臓の中で血液が固まって、その塊が剥がれて脳梗塞を起こしてしまうことを防ぐだめに服用します。人によって効き具合が違いますし、食事や併用薬の影響を大きく受ける薬です。効きが悪いままだと脳梗塞を起こす確率が高くなります。逆に効きが良すぎると出血性の合併症を起こす確率が高くなります。

 


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