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 動悸、発熱、めまい、ついには無顆粒球症で救急車に!
 甲状腺疾患、薬の副作用の連鎖
 木村祥子さん (51歳) 女性
 木村美樹さん (25歳) 女性

 
  
今回インタビューに登場してくださったのは香川県にお住まいの木村さん親子です。小さいながらも人気の美容院を営む祥子さん。お嬢さんの美樹さんも高校卒業するとお母様と同じ美容師の道を選択し、美容学校へ。そうして数年前から親子でいっしょに忙しく立ち働いています。同じ仕事で親子で仕事ができ、羨ましいかぎりの木村家です。
   しかし、そんな木村家にも受難の時期があいました。それは6年前のこと。お母様の祥子さんが目の奥の血管が詰まる海綿静脈洞瘻という原因不明の難病を発症したのです。「当時、海洋深層水というのが流行っていまして、うちでも健康にいいんじゃないかと1ダース購入したんです。そのときに水が混濁していたのでちょっと変だなと思ってんです。でもそういうものだと思って飲んだら、数時間後から激しい嘔吐と下痢に襲われたんです。病院に行くことも思ったんですが、幸いなことに2日くらいで治まったのでそのままにしていたんです」
   今思うと、海洋深層水そのものがいけなかったというのではなく、おそらく飲んだ品物が古かったか、たまたま微生物が混入していたかではないかといいます。この事件がひとつの導火線になり、木村さんの体に巣食っていた病が表に噴出することになったのです。
   数日後、目に異常が出たのです。「物が二重に見えるんです。充血もしていたので、疲れからけつ結膜炎か何かになったかなと思って、眼科に行ったんです。美容師をしていますので、目と指は大切ですから」
   眼科では、おそらく結膜炎なので、抗生剤系の点眼でしばらく様子を見ましょうという診断でした。ところが物が二重に見えたり、かすんだりという症状はいつまでたっても良くなりませんでした。「1ヶ月くらい様子を見たんですが、ぜんぜん良くならないんです。それどころか吐き気までして、食べ物が食べられなくなり、まっすにも歩けなかったんです。これは目からきているものじゃない、ひょっとしたら脳になにか障害がきたのかと思いましたね。それで大きな病院で検査してもらったんです」
 
   大きな病院の脳外科に行くと、たくさん患者さんが待っているにも関わらず、木村さんの様子を見た看護師さんが先生に伝え、真っ先に診察をしてもらったそうです。見た目にもこれは大変と分かるくらい症状は悪化していたということです。そしてMRI検査で脳の断面を細かく見てもらったところ、目の奥の血管が詰まっている海綿静脈洞瘻とのことでした。目の奥にある海綿静脈洞には眼球の運動をつかさどる脳神経が走行しているのですが、その血管が詰まり、神経の運動を阻害すると、眼球運動障害や頭痛に見舞われるのです。眼球がうまく動いてくれないのですから、平衡感覚もなくなり、歩行障害も出ます。そうすると船酔いしているように絶えず吐き気もして、とてもつらい状況になります。「その場で入院でした。20日間ずっと点滴をしていました。本当は1ヶ月入院したほうがいいと言われたのですが、入院してすごくよくなるものでもなかったので20日で退院したんです。目は、右目が圧迫されていて動かないんです。だから斜視みたいな感じでしたね。とにかく吐くし、食べられないし、げっそり痩せてしまいました。ええ、SODを飲むまでこの状態は続いてましたから4年くらいずっとでした」
 
   その間に処方されたお薬は血液をサラサラにする効果のあるワーファリンでした。ワーファリンは丹羽先生もそれほど副作用を心配する薬ではないとはいいます。しかし、原因不明の難病に数年間悩まされ、かなり精神的には弱っていたといいます。仕事も入院期間を含め半年近くもお休みしたそうです。
 
   薬の副作用で緊急入院
 
   右目が動かない状態で美容師の仕事は大変だったと思います。そんな木村さんを更なる試練が襲います。「2年前に今度は甲状腺機能亢進症になったんです。足がパンパンに腫れ、心臓がドキドキして、脈拍が1分間で140にもなる。最初は、ちょうど生理がなくなっていたし、更年期かなと思ったんです。体重が減って、暑くないのに汗をよくかくんです。それで病院に行って血液検査などをしてもらったんですが、心臓も肝臓も悪くはないといわれました」
   それでも体調はすぐれず、これは更年期だから婦人科で乳がんや子宮ガンなどの検診を受けてみようと思い立った木村さん。そこで、乳がんの検診のついでに先生が甲状腺も診てくれたところ、甲状腺機能亢進症、いわゆるバセドウ病(※注1参照)だという結果が出たのです。この疾患の症状は、動悸、過剰な発汗、体重減少、喉の腫れなどで、喉の腫れをのぞけばまさに木村さんの症状とピタリと一致します。「私の場合は喉の腫れがなかったのでバセドウ病が分かりにくかったんでしょうね。それでメルカゾールという甲状腺機能亢進症の薬を飲み始めたんです。そうしたらまたしても体調が悪いんです。風邪のような熱っぽさとだるさが続いたんです。それで病院で診てもらったんですが、甲状腺は大丈夫といわれ風邪薬をもらって帰ったんです」
 
   診察の2日後、木村さんは突然のめまいに襲われて倒れ、救急車で搬送されたのです。「目がぐるぐる回って、目の前が真っ暗になりました。救急車でも病院をたらいまわしにされ、5件目くらいでやっと内科の先生が診てくれたんです。そこでいつも飲んでいる薬、メルカゾールのことを伝えたら、先生がもしかしたら薬の副作用からなる無顆粒球症(※注2参照)ではないかと」
   またしても入院。しかも無菌室に1週間も。そこで先生からはメルカゾールなどの甲状腺機能亢進症の薬はしばらく飲むのをやめるように言われました。「退院してから1ヶ月は薬をやめて調子が戻っていました。それで病院に行ったら、メルカゾール(※注3参照)は合わなかったので別の薬、プロパジールというのを処方されたんです。そしたらまた、飲み始めて1週間くらいして動悸や発熱がすごくてしんどいんです」
 
   SODはなによりも副作用がない
 
   また無顆粒球症になって倒れるんじゃないか、そうなったら命すら危ぶまれるのではと不安な日々を送っていた木村さん。そんなときに、彼女のお姉さまが知人からSODのことを聞き、ためしに飲んでみたらどうかと勧めたのでした。実は木村さん、SODのことは以前から名前くらいは知っていました。しかし、何がどういいのかも分からなかったそうす。「勧められて初めて資料を読んだら、副作用がないというのが書かれていて、これはなんだかよさそうだと。でも、こういうのはなんでもよく書いてあるから半信半疑でした。ただ、あまりにもしんどくて、藁にもすがる想いで騙されたと思って飲み始めたんです」
   1日4包、欠かさず飲み始めて1ヶ月。「なんか最近、体が軽くなったな、発熱もないし、あれっ?と気づいたのが1ヶ月くらいしてからだったと思います。これは確実にSODが効いているんだと実感しましたね。もうそこからはどんどん体調が良くなって、副作用がまったくなくなったんです。おまけに甲状腺機能の数値も平常になっていて、驚くやら嬉しいやら。あと、動かなかった右目も動くようになったんです。SODってすごいですよね」
   今もプロパジールは飲んでいる木村さん。しかし、もう、副作用の不安はありません。もちろんSODは欠かさず4包ずつ飲んでいるとか。「おかげで毎日元気に美容師の仕事をしています。ほんとうにSODにに出会えて幸せです。ありがとうございます」
   はじけるよな喜びの声を聞かせて頂、こちらこそ嬉しくなります。それにしても大変な想いをされた10年間でした。
 
   便秘から痔になり手術まで
 
   そして木村家にはもう一人、SODを愛飲されているお嬢様、美樹さんがいます。彼女からも、そのキッカケや抱えていた問題を聞いてみました。「私の場合は、深刻な便秘ですね。子供のころからずっとですから、20年抱えていた悩みでした。3、4日便通がないのは普通で、1週間ないこともしょっちゅうだったんです」
   女性には多い悩みのひとつがこの便秘です。女性はホルモンの関係上、男性よりも便秘がちになりやすいそうです。また、ストレスや立ちっぱなしの仕事などからも便秘になります。また、運動不足や野菜、食物繊維不足なども原因のひとつです。「できる限り食物繊維のある野菜を食べるようにはしていたし、水も多めにのんでいたのですがいっこうに良くならなくて、そのせいか肌にはいつも吹き出物が出ていました」
 
   そんななか、美容師として働き始めた美樹さんが二十歳のときでした。「働き始めたら痔になったんです。ひとつふたつといぼのような痔が出ては引っ込みの繰り返し。立ち仕事ですから、出ているときはズキズキ痛んで、そのせいで気が散るんです。いよいよがまんできなくて仕事にならないと、去年の秋に手術をしました」
   美樹さんが痔をどんどん悪化させているとき、ちょうどお母様の祥子さんは甲状腺機能亢進症の副作用で大変なときでした。「母は本当に大変そうでした。そんな母がSODを飲み始めてからすごく元気になったものですから、これって、便秘にもいいんじゃないかと思い飲み始めたのが去年の6月でした。そしたらいきなり便通が良くなったんです。やわらかくてスルッと出るんです。(笑)こんなにスムーズな便通なんて物心ついた時から体験したことがないくらい。嬉しかったですね。今では毎日この調子です。食間と寝る前に飲むと効果てきめんです」
   気づくと肌の調子も良く、いつも出ていた吹き出物もすっかり影をひどめたそうです。「吹き出物のせいで鼻の周りや額があざのように黒ずんでいたんですが、SODを飲み始めてからその黒ずみが薄くなったんです。もうほとんどないくらいに明るくなって、すっぴん自慢できそうです(笑)」
   SODで肌のシミや吹き出物が消えたという話は、ほんとうによく耳にします。血の巡りが良くなり、紫外線や排気ガスなどで生まれる活性酸素を除去してくれますから、おのずと肌がきれいになるのもうなずけます。
   親子で快く取材応じてくださってありがとうございます。
 

 


   最後に、甲状腺機能亢進症について丹羽先生にインタビューした記事を再度紹介します。同じような疾患に悩まされている方の参考になればと思います。
 
―――甲状腺疾患の治りが悪いという話があるそうですが
「いや、そんなことはない。うちの診療所では治らない人はほとんどいませんよ。がんでも他のがんに比べると、進行が遅いのが特徴。普通のがんは手術をすると全部切り取らないといけない。取り残すと、残ったがん細胞が暴れて増殖してしまう。しかし、甲状腺は喉にあって、乳房といっしょで身体の中、内臓にはないからあまり他の臓器に悪さをしないんだ。だから進行が遅く、わりと生きられるんです。亡くなるのも200人に一人くらい。そういう場合は、ゆっくり悪くなって、最後は肺に転移してしまう例ですね。肺に転移してしまうと、普通は半年、1年、1年半でみんなだめになる。しかし、甲状腺がんは肺にきても6年、7年は生きられるんです。それくらいゆっくりと進むがんなんですね。あと、甲状腺がんは手術で全部、摘出しないんです。あえて少し残すんです」
 
―――それはどうしてですか?大丈夫なんでしょうか?
「すべて摘出してしまうとホルモンが出なくなってしまうから。甲状腺ホルモンというのは、不足するとおたまじゃくしがカエルになれないように、成長に大切なものなんです。あと、身体全体の新陳代謝と密接なつながりがあるから、欠かせない。だから、たとえがんになっても全部は摘出しない。わざと取り残しをするんです。そうすると普通のがんは残ったがん細胞があばれだすんだが、甲状腺は少しのこしてもあまりあばれない。でもしばらくするとがん細胞は大きくなる。そうしたらまた手術で取ればいい。それを繰り返すことができるんです」
 
―――なるほど。がんまでは、いっていない甲状腺疾患は薬で治るというのは?
「甲状腺のなかでホルモンの働きが強くなるのがバゼドウ病。これはメルカゾールという、甲状腺の働きを抑える薬をちゃんと使えば4、5年で治ります。働きを抑えるからあまり良くはないが、これは効きます。ただ副作用もあるので、SODと併用すればなおよし。そうすれば薬の副作用はなくなるから。がんや膠原病、難病なんかは薬を使ってもなかなか治らないけれど、バゼドウ病は薬で治ります」
 
―――SODの効果は?
「もちろんあります。薬とSODを飲んでいれば安心。SODは必ず飲むことです。甲状腺疾患はそんなに致命的な病気ではないから。ただ、甲状腺に異常がある人はものすごく多い。気づかない人もいるから、潜在的な人も含めるとむちゃくちゃ多い。女性で喉仏がやや目立つとか、目が出てきたら検査をしたほうがいい」
 


※注1:甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
   歌手の絢香さんやタレントの小松千春さんなどもかかっている疾患、バセドウ病は、日本語で甲状腺機能亢進症といい、普通、甲状腺は触れることができません。甲状腺が触れることができた場合は、何らかの甲状腺の病気を持っている可能性が高いといえます。この甲状腺は身体の中でどんな役割をする器官かというと、簡単に言うと、元気の素であるホルモンを作っているところです。甲状腺ホルモンが多すぎると、体重が減ったり、手がふるえたり、脈が速くなって動悸を感じたり、暑がりになり汗をかきやすくなり、イライラしたり、下痢になります。一説には20人に一人はバセドウ病など、甲状腺に異常があるとも言われております。甲状腺の病気である事に気づかず苦しんでいたり、また容貌や性格の変化にとまどい、悩んでいる方が少なくないようです。
   一般的な治療法は、甲状腺の機能を抑える薬(抗甲状腺薬)が中心です。副作用は、白血球減少と発疹。「MMI(メルカゾール)」と「PTU(プロパジール)」が使われます。治療は2年以上行いますが、抗甲状腺薬を徐々に減量し、1日おきに1錠程度の内服で、血液検査を行い、6ヶ月間甲状腺ホルモンが正常なら、薬は中止できます。しかし、抗甲状腺薬で治療効果が得られない場合は手術や放射線治療が必要となります。
   この「バセドウ病」は、放置すると、ストレスで発熱、意識消失したり、不整脈を起こし、血の塊が脳梗塞を起こしたりして命にかかわります。バセドウ病は自然には治りません。
 
※注2:無顆粒球症
   白血球の顆粒球<好中球>が500/μL以下まで減少する病気です。原因は抗生物質、鎮痛解熱薬、抗がん薬、抗甲状腺薬(メルカゾールなど)、抗リウマチ薬、抗糖尿薬などの毒素によって、骨髄で作られる顆粒球の産生に異常がおきたり、寿命が短縮することが考えられています。特にアレルギー体質や特異体質の人に多く、体内で防御機構として働いている顆粒球が減少するため、感染しやすくなります。初期症状は高熱、倦怠感、悪寒、咽喉痛、頭痛など風邪に似た症状があらわれ、重度になると肺炎や敗血症などを起こす危険な病気です。
 
※3:メルカゾール、プロパジール
   どちらとも甲状腺機能亢進症に処方される薬。メルカゾールの方がプロパジールよりも、効果が強く、作用時間も長い。プロパジールの利点の1つは、授乳中の場合、母乳に分泌されないことから、授乳を行う上で特に制限を受けないことが上げられます。副作用として無顆粒球症や肝障害・蕁麻疹などがあげられます。ですからどちらの薬剤も、甲状腺専門の医師によって注意深く投与が行われるべき薬剤です。
   これらは甲状腺機能が正常範囲に維持されるように、定期的に検査を行いながら、投与量を調整していきます。服薬しなくても甲状腺機能が正常を維持できる状態に至るまでには、約3年間の服薬継続を要します。

 


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