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NO.52

 

からだを丈夫にする生活習慣 〜血管を丈夫にしよう〜

'04. 4月号

 

血管の病気 〜高血症と動脈硬化〜
高血圧と動脈硬化は、
ニワトリとタマゴのような関係にありお互いが影響しあい症状が進行していくケースが多いようです。
●高血圧・・・必要以上に動脈の壁に圧力がかかっている状態
●動脈硬化・・・動脈が狭くなり硬くひび割れもるくなる状態
つまり、血液に中性脂肪やコレステロールが沈着して動脈が狭く細くなることで血圧が高まり、
これが原因で血管が古く弾力を失ったゴムホースのようになるということです。

 
 
血管を丈夫にする食事
≪減塩≫
食塩は人間が生きていくうえで必要な成分です。しかし摂り過ぎはマイナスになってしまいます。
体内に入った塩分はナトリウムイオンとなり、この濃度が高すぎると血圧を上昇させます。
予防としては食塩の摂取量を1日10g以下にします。すでに高血圧、動脈硬化の人は7g以下とします。
天然食品にも1日分合計約 2〜3gの塩分は含まれているので、食塩として摂取するのは 5〜6g程度にしましょう。
工夫しておいしい食事のなかで食塩を減らしていきましょう。
 
○調理の味付けを全体的に薄味にする
○漬物や加工食品を控える
○新鮮な材料を使う(食材の自然の味を大切にする)
○だしの味を濃くする
○酢の酸味を使う
○香辛料を使う(香辛料の辛さは食塩とは性質が違います)

 
 
コレステロールを減らす
コレステロールが多く含まれている食品を控えましょう。
ただしこれらの食品には良質のタンパク質も多く含まれています。
ですからむやみやたらに制限するのではなく上手に組み合わせて摂取するとよいでしょう。
コレステロールを多く含む食品の代表として卵があります。
しかし卵は栄養価の高い食品ですのでたとえコレステロール値の高い人でも2日に1個は食べるようにします。
血中コレステロール値の高い人は1日300r以下がよいとされています。コレステロールを多く含む食品は、
まず鶏豚牛類や魚の内臓部分です。貝類や小魚にも内臓があるため、コレステロールを多く含んでいます。
すじこやイクラ、タラコなどの魚卵も多く含んでいます。ラードやバターなども過剰に摂るのは控えましょう。
 
※コレステロールを減らす食品
魚油・・・魚に含まれるDHA、EPAがコレステロール低下作用
きのこ・・しいたけ、えのきだけ、まいたけなど
海草・・・ワカメ、コンブ、もずくなど
海草や果物に多く含まれる水溶性の食物繊維は食塩中のナトリウムを包み込み体外へ排泄する働きがある。

 
 
ビタミンC・ビタミンE
ビタミンCは血管の壁を強くする働きがあります。不足すると血管が切れやすくなります。
ビタミンEは血行をよくし新陳代謝を促します。不足すると赤血球の寿命が短くなったりします。

 
  
カリウム・カルシウム・マグネシウム
カリウムは利尿作用があり、尿といっしょに体内のナトリウムを排泄する働きがあります。
新鮮な野菜や果物に含まれています。カリウムは水に溶けやすいので生で摂取しましょう。
カルシウム、マグネシウムも血圧の上昇を抑える働きがあります。
これらの摂取量を増やすには牛乳・乳製品、豆腐、緑黄色野菜を積極的に摂ることです。
 

 

 

栄養士    高橋 広海             

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