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NO.53

 

からだを丈夫にする生活習慣 〜肌を丈夫にしよう〜

'04. 5月号

 

肌の老化を早めるのは紫外線!
日に焼けた小麦色の肌は健康のシンボルのようにいわれていましたが
近頃では日焼けした肌=紫外線によるダメージ、とされているようです。
昔と比べると、地球を取巻くオゾン層の破壊などによって地上にやってくる太陽光に含まれる紫外線の量が
多くなっているからだとされています。紫外線にはA波とB波があり、
A波は肌を黒くし皮膚の奥まで作用し、しみやそばかすの原因となります。
B波は皮膚が赤くほてったり、水ぶくれの原因となります。
紫外線の量は5〜8月にかけてがピークとなり、1日でいうと、午前10〜午後2時までが最も強いとされています。

 
 
肌の老化
人間の体の中で、最も早く老化現象があらわれるのは肌です。
紫外線を受けた肌は、皮膚の表面の内側にあるメラニン色素が紫外線を吸収して皮膚を守ろうとしますが、
繰り返し紫外線を浴びたり栄養素の不足、ストレス、ホルモンバランスなどによって
メラニンがそのまま沈着してしまったのがしみやソバカスです。
また肌の弾力やみずみずしさを保つコラーゲンは紫外線によってカラカラになってしまいます。
こうしてできるのがシワです。

 
 
肌に必要な栄養素
<ビタミンC>
ビタミンCにはメラニン色素の生成を抑える働きがあります。
そしてできてしまったそばかすを薄くする働きもあります。
またビタミンCには活性酸素の発生を抑える抗酸化作用があります。(活性酸素はシミやソバカスを誘発します)
さらに肌の弾力やみずみずしさを保つコラーゲンを生成する働きがあります。
●ビタミンCを多く含む食品・・・新鮮な野菜や果物(ブロッコリー・小松菜・じゃがいも・いちご・レモンなど)
 
<ビタミンE>
ビタミンEはホルモンの分泌に関与するビタミンで皮膚全体の代謝を促進する働きがあります。
また末梢血液循環までよくするので皮膚のすみずみまで酸素と栄養素を運びます。
●ビタミンEを多く含む食品・・・ごまやアーモンドなどの種実類や植物油
 
<ビタミンA>
ビタミンAには皮膚や粘膜を保護する働きがあります。
ビタミンAが不足すると肌の潤いがなくなり角質層が厚くなり、ざらざらとした状態をつくりやすくなってしまいます。
また細菌による抵抗力も落ちるのでにきびなども出やすくなります。
●ビタミンAを多く含む食品・・・緑黄色野菜、柑橘類、レバー、牛乳、卵など
 
<ポリフェノール>
ポリフェノールとはビタミンの働きを助けて肌の老化現象を防ぐ抗酸化物質です。
植物性食品の多くはポリフェノールを含んでいますが、
特にトマトなどに含まれるアントシアニン、緑茶などに含まれるカテキンは抗酸化作用が強いとされています。
  

 

 

栄養士    高橋 広海             

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