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NO.70

 

ドロドロ血液をサラサラに!

'05.10月号

 

人間の血液の量は、体重の約 8%と言われています。
血液がサラサラの状態であれば、血液は酸素と栄養素を全身にスムーズに運びます。
しかし、血液に何らかの問題があるとたちまちドロドロの状態になってしまい、
血液の流れが悪くなり、体内で様々な悪影響を及ぼしてしまいます。
最近ではドロドロ血液についてテレビなどでも多く取り上げられています。
ドロドロ血液というと肥満の人、中高年の人に多いというイメージがあるようですが、
実際は肥満でない人や若い人にも多く見られるようです。

   
 
・・・なぜドロドロ血液になるのか?・・・
ドロドロ血液とは、血液中に糖分、コレステロール、中性脂肪が多いということです。
ドロドロ血液は、高脂血症、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病などの生活習慣病を引き起こします。
これは食生活の乱れに深く関係しています。
●甘いもの、脂っこいものを毎日食べる
●肉料理が多い
●ジュースをよく飲む
●野菜、豆腐、納豆をあまり食べない
●お酒を毎日飲む
●外食が多い
といったことが要因となっています。
 
また、心身の不規則な状態なども大きく関わったいます。
○ストレスが溜まっている
○寝不足、疲労
○たばこを吸う
○運動をする習慣がない
などが挙げられます。

  
  
・・・ドロドロ血液を防ぐ・・・
ドロドロからサラサラになるために積極的に摂りたい食品があります。
魚貝類 イワシ、アジ、サバ、マグロなどの青背の魚に含まれるEPA、DHAという成分が、
悪玉コレステロール(血液をドロドロ状態にし、血栓の原因となる)を減らす働きがあります。
貝類に含まれるタウリンというアミノ酸の一種もドロドロの状態を改善する働きがあります。
海藻類 こんぶやわかめに含まれるヨウ素が体内の新陳代謝を活発にさせ、血流をよくする働きがあります。
ぬめり成分のアルギン酸などの水溶性食物繊維が含まれていて、
血中コレステロール低下作用や血糖値上昇を抑える働きがあります。
納豆 納豆にはナットウキナーゼという酵素が含まれていて血栓をとかす働きがあります。
野菜 野菜に多く含まれているビタミンC、ベータカロチン、ポリフェノールには優れた抗酸化作用があり、
活性酸素を抑え血管の老化防止を遅らせる働きがあります。
酢は「血管をしなやかにする」と言われています。
酢に含まれる酢酸、クエン酸がコレステロールや中性脂肪を抑える働きがあり、
サラサラの血液にします。
生たまねぎ たまねぎの黄色の成分はコレステロール沈着を防ぎ細胞の老化を防ぐ働きがあります。
辛味成分は血液中でのブドウ糖代謝を促進し、サラサラの血液にします。
お茶 渋み成分のカテキンに強い抗酸化作用があり、体内で活性酸素を抑え血流をよくします。

※飲みすぎ、食べすぎには気をつけましょう。余分な糖分や脂肪を蓄積してドロドロに・・・。
※動物性脂肪の摂りすぎには気をつけましょう。肉類は脂肪の少ないササミやヒレ部分が良いでしょう。
   調理法も煮る、蒸すなどで工夫を。   

    

  

栄養士    高橋 広海             

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