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NO.71

 

旬の食べ物を食べましょう

'05.11月号

 

日本には四季があり、その季節ごとには「旬」の食べ物があります。
そして日本人は昔から「旬」にこだわりを持っていると言われています。旬の食べ物には意味があります。
夏は体の熱を冷まし、冬には体を温めるような働きがあります。旬の食べ物は、とても体に良いものです。
栄養価が高く、生命力に溢れています。自然のエネルギーが人間の体内に入り込むことによって、
免疫力や自然治癒力を高めてその季節を健康的に過ごせるようになるのです。
また旬の食べ物は味もおいしく、値段も安くなっています。ぜひ、意識して積極的に食べるようにしてみましょう。

   
 
・・・冬の「旬の食べ物」・・・
冬の旬の食べ物で代表的なものといえば、まず脂ののっている魚があげられます。寒い時期の魚は脂肪分が多くて身がしまっています。そして栄養価が高く、旨味があります。ダイコンやレンコンのような根菜類もそうです。根菜類は鼻やのどによい食べ物です。また鍋物に使われる具は、まさに冬の旬の食べ物の宝庫です。

 <魚介類>

ぶり 頭の働きをよくするDHA、血液をサラサラにして動脈硬化などの予防に役立つEPAが豊富に含まれています。血合いには肝臓によいタウリンが含まれています。
まぐろ DHAの含有量は一番多く、また老化防止の働きがあるセレンが含まれています。
イワシ DHAのが多く含まれています。骨や歯を丈夫にするカルシウムやビタミンDが豊富に含まれています。
さば 脂肪分が多く、DHA、EPAが多く含まれています。
さんま タンパク質、カルシウム、ビタミンA、ビタミンB、タウリンが含まれています。
たら ビタミンやミネラルが含まれています。淡白で低エネルギーです。
牡蠣 ビタミンB1、ビタミンB2、カルシウム、鉄分が豊富に含まれています。「海のミルク」といわれるほど栄養価が高い食べ物です。

   

 <野菜・果物>

大根 春の七草の「すずしろ」のことです。大根の白い部分には消化を助ける「ジアスターゼ」という成分があります。焼き魚や天ぷらには大根おろしがついていますが、消化をよくするためです。大根の葉にはビタミンA、ビタミンC、カルシウムが多く含まれています。
白菜 冬の野菜の王者といわれています。鍋物には欠かせません。ビタミンCや血圧を下げる働きのあるカルシウムを含んでいます。
れんこん ビタミンC、食物繊維が豊富に含まれています。「ムチン」という成分が消化を助けます。
ほうれん草 冬のほうれん草は、夏のものと比べてビタミンCが3〜5倍もあります。ビタミンAも豊富で、鉄分も多く含んでいます。
春菊 葉も香りも菊に似ているから春菊といわれるそうです。この香りが魚のにおいを和らげるので魚を使った鍋物には最適です。ビタミンA、ビタミンCが豊富に含まれています。
ブロッコリー ビタミンCが豊富で、レモンの3倍にもなります。カリウムも含まれています。
みかん ビタミンCが豊富です。2個食べれば1日の所要量が摂取できます。
りんご 食物繊維、ビタミンC、カリウム、クエン酸などが含まれています。

     

   

 

栄養士    高橋 広海             

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