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国の方針として20年以上前から
統合医療の研究が勧められている欧米諸国

 

 
「このことを研究し始めたのが20年くらい前のアメリカです。ハーバード大学の教授がアメリカの国民がどういう医療を使っているかということを調査したのです。そしたら、国民の三分の一が鍼や灸、カイロプラクティックなど西洋医学の病院では扱っていなかったものを治療に使ってることが分かったのです。いちばんが瞑想。スピリチュアリティ。次にサポート療法。3番目がハーブ、イメージ療法、指圧、ユーモア、アロマセラピーなどでした。アメリカは自分で自分を守るというセルフケアの国ですから、自分の役立つものでなければ利用しません。日本のように健康保険制度がないから、自分の健康が危険に直面すれば、一番いい方法は何かと考える。コスト、安全面を調べて統合医療にたどりついたのです。
   これは20年前のデータで、今は50%以上の国民が統合医療を利用しています。日本は残念ながら非常に遅れていて、多くても10%くらいでしょう。またアメリカの医師と統合医療の関係は、60%以上の医師が統合医療を推奨し、そのうち47%の医師が実際に治療に使用しています。このデータも1994年のものですから今はもっと多く、ほとんどの医師が推奨していると思われます。また、大学でも100を越すほとんどの医学大学に統合医療のコースができています。日本は残念ながら10本の指で数えられるほどです。このように考えると、次世代の医療に危険感を持たざる得ないのが日本の現状です。
   アメリカのNYに世界一のがんの研究所があります。そこでは国から統合医療に毎年500億円くらいの研究費が出ています。日本はやっと最近、1億円の予算が出た。欧米では統合医療の歴史は古く、アロマセラピーやホメオパシーなどは医療のひとつとしてずっと認められてきています」
 

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